世界は色で満ちている。

透き通った金色の髪が、私の指の間をくぐる。

「何よ、さっきから。髪の毛ばっかり触って……」

何度も何度も繰り返したその作業の中で、耳に入る可憐な声。
そして同時に、彼女は振り返る。
碧く輝いた瞳と、白く滑らかな肌は、まるで人形のような──

「そんなに面白い?」
「なんだか、夢みたいだから。少しは噛み締めさせて?」
「本当に噛んだら怒るけど」
「あら、残念」
「……ねぇ、咲夜──」

これは本当に夢のような、私達の物語。
透き通った金色の髪が、私の指の間をくぐる。

「何よ、さっきから。髪の毛ばっかり触って……」

何度も何度も繰り返したその作業の中で、耳に入る可憐な声。
そして同時に、彼女は振り返る。
碧く輝いた瞳と、白く滑らかな肌は、まるで人形のような──

「そんなに面白い?」
「なんだか、夢みたいだから。少しは噛み締めさせて?」
「本当に噛んだら怒るけど」
「あら、残念」
「……ねぇ、咲夜──」

これは本当に夢のような、私達の物語。
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