ニューヨークの株式相場は11日、一時1000ドル超下落した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による経済的影響が注目される中、トランプ政権が打ち出した欧州からの入国禁止措置により、さらに景気悪化が広がるのではないかとの懸念が広がっている。
ダウ・ジョーンズ工業平均株価の終値は、前日比1464ドル安となり、2007年から始まった金融危機以来の弱気相場入りになった。
ダウ先物は1067ドル安に、S&P500先物とナスダック先物も急落した。
世界保健機関は11日、新型コロナウイルスの「パンデミック宣言」を行い、より積極的な措置で危機に対処するよう求めた。
トランプ米大統領は11日夜になって国民に向けた演説を行い「13日から、英国を除く欧州から米国への入国を30日間禁止する」と表明した。「貿易にも適用」と発言したが、後に「貿易には影響はない」と訂正している。この演説を受けてダウ先物などが急落した。