角川武蔵野ミュージアム4階の展示室、エディット アンド アートギャラリーにて、2020年11月6日(金)~2021年3月7日(日)開催の「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」にて出品された作品のアーティストご本人たちによる作品解説です。
美とユーモアと毒を併せ持つ彼らの作品は 現代アートの重要な要素である社会性をテーマにしています。それぞれの作品に込められた思いを、アーティストの言葉でお聞きください。
《3つの願い》2014年 ガラス、蝶剥製(ヤマトシジミ)、回転 オルゴール、LED
オルゴールから奏でられるメロディに合わせ、妖精が光に包まれながら回転する─《3つの願い》は、その外見の愛らしさの中に、原子力の脅威を孕ませた作品である。原子力の平和利用がもたらす明るい未来像を描いたディズニーの科学教育映画「わが友原子力」(1957年)から着想を得て制作。妖精の羽は、福島第一原子力発電所事故によって放射能汚染の影響を受けた小蝶(ヤマトシジミ)の翅を使用している*。 *福島県広野町で採取されたヤマトシジミの卵を飼育し、成虫となった蝶の剥製を使用。放射能汚染の生物学的影響について調査を行う琉球大学大瀧研究室の協力を得ている。
角川武蔵野ミュージアム
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