茜色に染まり狂う空の中クンクン泣く野良犬を抱いて頬ずりする仕草までぎこちなかった沈んだ夜に君が振り向きもせず駆け出して行った道を一人目で追って分かってくれなんて言えない信じていたからだからさ だから君と夢とをつないだ京浜急行サヨナラグッバイあの日君は酔って口を滑らせた懐かしさに振り回されてたとその時返した笑い顔のもろさ見抜けなかったよ電車は街の灯窓に走らせ臭う肩ごしの香りが君とつづった物語のページを閉じた*だからさ だから君と夢とをつないだ京浜急行サヨナラグッバイ男心を手に取るように感じ黙って耳を貸してくれる酒いつの日も心を見通したつもりの濡れる白い頬時は去りゆく者を返り見ないが亡くしたものが呼び止める刻み込んだ心の傷をなめて舌打つ*