トマス・タリス(c.1505-1585)は40年の長きに渡って王室礼拝堂の要職にあり、宗教政策の異なる4人の王に仕えつつ、典礼音楽の整備に尽力しました。英国国教会の公用語は英語ですが、時の女王エリザベスは個人的にラテン語による典礼音楽を好んだため、ラテン語によるモテットも作曲され続けていました。
「世の救い主よ」は、そんな時代背景の中で作曲された5声のモテット。徹底した通模倣技法で歌われる美しい作品です。
初音ミクAppendのSolidを使用。音律は「キルンベルガー第1法」で、和音が可能な限り純正になるよう調整を加えてあります。 調律は「はちゅ~ん」によるものです。
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