防人とは7世紀中盤から始まった、九州沿岸の防備を固める為の強制的な徴兵制度であり、約2000名が参加したといわれています。任期は3年でしたが、期限延長が当たり前のように行われており、言わば終わりの見えない単身赴任でした。携帯はおろか郵便さえまともに存在しない時代、彼らにとっては防人赴任は愛する人たちとの永遠の別れに等しいものでした。そんな防人達は、家に残した妻や身内を想って様々な和歌を残しており、それは奈良時代に編纂された『万葉集』にてまとめられ、今日まで伝えられています。本動画ではそんな兵士の想いが詰まった和歌をいくつか抜粋し掲載しています。