あの日のことは決して忘れない。
厳密に言うと、あの日から始まったこと―――ガンダムから放たれる異常なまでのGN粒子を見たときから。アロウズが解体され、連邦軍の軍人に戻った頃から、俺の身体に奇妙な変化が表れ始めた。勘のようなものが働くようになり、身体機能が上昇し、そのおかげもあり、軍の訓練で好成績を収めるようになった。
だが、それが悪夢の始まりだった―――。
ある日突然軍の高官が技術者達を引き連れて現れ、問答無用で俺を軍の研究施設に移送させた。それから何日も研究と証する人体実験が続き、俺は人類初のイノベイターであると告げられた。
つまり、俺はイノベイターというモルモットになったのだ。
あの日から、俺の地獄は続いている。
絶え間なく―――。