ラストエンペラーを撮影している、ヴィットリオ・ストラーロさん。
ストラーロさんの映像芸術に初めて出会ったのは、映画館で本作を観たときでした。
巨大なスクリーンに映し出される圧倒的な美しさに、涙を流して感動したことを
覚えています。
このシーンでは、自殺を図ろうとする溥儀(ラストエンペラー)が自由を奪われた
2才の自分を回想しています。ストラーロさんは青は女性的な色、赤は男性的な色で
あるという考えを持っています。自分も情景描写が必要な映像に、この方法をつかい
ます。本作で頻繁に叫ばれる「Open The Door」という台詞に溥儀の苦しみを感じ
ます。
もちろん本作「ラストエンペラー」も、アカデミー賞 撮影賞 受賞作です。