2011.04.15岩手・宮古市に押し寄せた津波は、高さおよそ40メートルの山の上にも及んでいたことがわかった。震災から1カ月、宮城・南三陸町では待ち望んだ電気が通った。避難所の人は「こんなに明るくなると、気持ちも明るくなりますね」、「いいね、天井見てもいいじゃん」などと語った。あらゆるものを押し流した津波の脅威。岩手・釜石市では、津波にのみ込まれる男性の姿を、国土交通省の職員がカメラに収めていた。足元が水に浸かる中自動販売機の横でカメラを持つ男性。次の瞬間、さらなる濁流とともに車が押し寄せた。しかし、流されながらも男性はカメラを構え続けていた。奇跡の生還を果たしたのは、地元の新聞記者だった千葉東也さん。