6月9日(木)0時43分 宮城県気仙沼市唐桑町只越。ウニ漁が最盛期のこの時期ですが、今、港から船の姿は消え、がれきだけが残されました。あの日、周りを山に囲まれた小さな漁村は津波に飲まれ、完全に消えていました。 「私の後ろにあるのが港に設置された水門です。水面から建物の一番上までの高さはおよそ10メートルありますが、それを越える津波が押し寄せ、堤防もすべてなぎ倒されました」(記者) 画面奥に見えるのが、高さ10メートルの水門。津波が来る直前は建物全体が見えていましたが、巨大な津波に徐々に飲み込まれ、やがて見えなくなります。手前にある高さ20メートル近い松の木がかろうじて見えていることから、津波の高さは15メートル近くに達していたと推測されます。・・・