コメの先物取引は、江戸時代に大阪で始まり、政府による物資の統制が強まった昭和14年に廃止されました。2年前の政権交代後、政府がコメの価格維持政策を転換したことを受け、農産物の先物市場を運営する東京穀物商品取引所と関西商品取引所が、農林水産省の認可を受けて、8日、コメの先物取引を試験的に再開します。取引所では、コメの先物取引について、最大6か月先の引き渡し価格があらかじめ決められるため、農家の経営の安定につながり、価格は市場を通じて決まるため透明性が高いとしています。その一方、JAグループなどは、主食であるコメの価格の乱高下を招きかねないとして、参加しない方針を決めています。現在、取引業者の間では、原発事故の前に収穫された去年のコメが値上がりする傾向にあ・・・