「坂本竜馬待望論」みたいな感覚が蔓延する世の中はロクなものじゃないと思っています。かつてマザーテレサは言った。「よその国の貧困について案じるより、まず施政者は自分の国の貧困をなくす事に力を注いで下さい。愛とは身近なところから始まるのです」と。文言は正確ではないが、彼女はそんな事を言った。今の日本も同じだと思う。坂本竜馬などどこにもいない。あるいは「坂本竜馬は自分一人で坂本竜馬になったのではない」と言うべきか。今の世の中を変えるには私も含めて一人一人が自分に出来る範囲、自分に手の届く範囲から始めることだ。テレビでカッコいい言葉を喋ることではない。テレビで「ああすれば、こうすれば」と言っている知識人など何もしないし責任も取らない。