その小さな肩にそっと手を置き、そのままスルリと着物の襟の萌黄色を下にずらして、露わになった真っ白な大平原に顔を埋めた。頬から伝わるその感触は淡雪にも例えられそうなほどきめ細やかであり、同時に雪では決して得られない年頃の女特有の高めの体温と合わさって、このまま永遠に抱き留めていたいという独占欲に脳が痺れる。押し付けた鼻先が捉えたえも言われぬ穏やかで甘やかな香りは、幼子が母に抱かれたような安心と、戦帰りの戦士が情婦を組み敷いたような興奮を同時に想起させた。もっと近付きたい。重なり合いたい、と顔を押し付ける行為は、既に十分すぎるほど重なり合っ
【!】最大文字数をオーバーしていますsm15222290 ←前 次→
sm16235726まとめ:
mylist/24623627