「2005YU55」と呼ばれる小惑星は、日本時間の9日午前8時半頃、地球に最も接近し、東京大学は、この時間帯に南米・チリの標高5600メートルにあるアタカマ天文台で撮影しました。直径が400メートルほどの小惑星は、月と地球の平均距離の85%に当たるおよそ32万キロ付近を通過し、映像には、おぼろげに光りながら進んでいく様子が映し出されています。東京大学によりますと、この画像は、「中間赤外線」と呼ばれる特殊な波長で観測した世界で唯一のデータになるとみられるということで、今後、データを分析すれば、小惑星の温度や表面の様子が、詳しく分かる可能性があるということです。小惑星は、太陽系や地球が誕生したころの姿をとどめているとされ、・・・