歳を重ねて、少ない出走経験ながらも走るたびに徐々に力をつけていったバイパー。
5歳になった春、12戦のうち6の勝利を得てようやくオープンへと上がる。
そしてついには春の天皇賞という大舞台に上がるまでになっていた。
そのころ、クーガーは伸び悩んでいた。才能を認められ、期待され、
しかし重賞制覇の夢に手が届かずにいたのだ。
辛く苦しいが、しかし厚くはないはずのその壁にクーガーは今日も挑む。
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