箱根の奇跡 正月から勝利の美酒だな3位でタスキを受けた5区の大江が、32秒先に飛び出した早大の山本の背中を果敢に追う。9キロ手前でとらえ、一度は2位に順位を上げた。最後は力尽きたが、タイムを18秒縮めて3位を堅守。大江は「鎧坂さんがいない中で、この順位。復路の選手を勇気づけられた」と胸を張った。1万メートルでロンドン五輪参加A標準記録を突破する鎧坂が腰痛で補欠に回った。非常事態に西弘明監督は「みんなが動揺することなく、自分の走りをしてくれた」。4区で1年の八木沢が8位から3位に順位を上げると、大江はさらに上を目指した。鎧坂は3日の状態次第で復路出場に可能性を残す。東洋大と並ぶ「3強」の一角、駒大を押しのけ、早大をも苦しめた古豪が往路で存在感を見せつけた