長崎県保険医協会の本田孝也医師は、放影研の前身のABCCが1950年代に広島や長崎で黒い雨を浴びたおよそ1万3000人を調査していたことを明らかにしました。 放影研は黒い雨を浴びた地点を公表しましたが、発熱や脱毛といった急性症状については、「直接の被爆による影響と区別しにくい」などとしてデータの解析も公表もしていません。 「(黒い雨の)人体影響を示すデータが出てくる可能性は、僕はあると思います」。データがあるのに解析しないってのは、やっぱりおかしいんじゃないかなっていうふうに」(長崎県保険医協会:本田孝也 医師) 本田医師は、「データを全面的に解析すれば、低線量被爆の健康影響が明らかになる可能性もある」と指摘しています。(2/5 18:01)