全てシルクでできたジャケットとワンピース。一見、何でもない洋服だが、電気を消してみると、きれいな緑と赤に光った。肌触りもほかの服と比べて全く変わらない。暗闇で発光する赤や緑の蛍光色。この光るシルクで編んだ服は、二重扉で厳重に管理された「GMカイコ」といわれる、遺伝子を組み換えたカイコによって生み出されている。遺伝子組み換えによって生まれたGMカイコ。カイコの卵に蛍光たんぱく質の遺伝子を注入。やがて生まれてくるGMカイコが吐き出す絹糸が、色鮮やかな光るシルクとなる。現在、実用化に向け、開発が進められている。光るシルクは、ノーベル化学賞を受賞した下村 修氏が発見した、オワンクラゲの遺伝子を使用している。・・・