中高年に突然、発症し、毎年1,000人以上が命を落とす、「ATL(成人T細胞白血病)」。このATLに特化した治療薬が厚労省に承認され、29日、販売が開始された。主な症状は、皮膚の異常やリンパ節の腫れなどで、発症後の平均余命がおよそ1年という病気。多くは、幼いころに母乳から感染するが、潜伏期間が長く、40歳を超えてから、突然発症するケースがほとんどだという。東京大学医科学研究所の内丸 薫准教授は「(ALTは)この30年にわたって、あまり明らかな治療成績の改善がないという」と話した。効果的な治療薬がなかったATL。主に抗がん剤による治療が行われているが、さまざまな副作用に苦しむ人が多いという。・・・