2012.9.29――――その日、世界は終わった。
ツクツクボーシの声が虚しく響き渡り、
誰もいない街に夏の終わりを告げている。
もう僕にできるのは、
最後の瞬間まで"彼女"と添い遂げることだけ…
でもせめて、残った者の義務として―――
この世界がいかにして終わりを迎えたのか、
その経緯を伝えようと思う。
僕と"彼女"が、確かにここで生きていたという証を。
そして僕らの世界が終わりを告げるまでの、
永遠にも似たひと月足らずの物語を。
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