水槽の中で好物の魚を一飲みにしたのは、主に暖かい海に生息する絶滅危惧種=アカウミガメの子どもです。ウミガメが見つかったのはオホーツクの興部町・沙留沖。今月1日、サケの定置網にかかっていました。ところが、その前足には数字が書かれた黄色いタグがついていたため、ウミガメは保護されて紋別のオホーツクタワーに運ばれました。職員が調べたところ、名古屋港水族館で生まれた2歳の個体で、6月に長崎県の五島列島近海で、調査のため放流されたものでした。水温の低い海にそのまま帰すわけにもいかず、オホーツクタワーではひとまず一般公開しています。「故郷」の名古屋の水族館はウミガメを引き取るかどうか検討しています。