マーラー作曲、交響曲第5番より第一楽章。1905年11月9日、ライプツィヒにあるヴェルテ・アンド・シェーン社のスタジオにおいて、マーラー自身がピアノロールに遺した演奏を1992年に復元したもの。この録音時点ですでにマーラーは交響曲第6番も完成させていましたが6番はまだ初演されておらず、この交響曲第5番が初演発表されていた交響曲としては最新のものでした。またこの録音年にはマーラー自身の手により同曲は改訂を施されており、まだ初演そして改訂されてから間もない同曲の姿の一部を聴ける貴重な録音ともなっています。尚、このピアノ版は、オットー・ジンカー編曲のものをマーラー自身が手を加えたものです。