年金官僚たちが、いかに無責任かつ身勝手に掛金に手をつけてきたかは、戦前の厚生省年金課長、花澤武夫氏がこう証言している。 「(年金の掛金で)厚生年金保険基金とか財団とかいうものを作(る)・・・・・・そうすると、厚生省の連中がOBになった時の勤め口に困らない」、「年金を払うのは先のことだから、今のうち、どんどん使ってしまっても構わない。使ってしまったら先行(さきゆき)困るのではないかという声もあったけれども、そんなことは問題ではない。 ・・・・・・将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課式(消費税で徴収する形)にしてしまえばいいのだから、それまでの間にせっせと使ってしまえ」(いずれも『厚生年金保険制度回顧録』より)