お兄ちゃんはとても優しいひとです。学校へいくときにいつも玄関まで見送りにきてくれます。わたしが学校に行きたくないときは、おにいちゃんも学校に行きたくないでござるといって、一緒に残ってくれようとして母にしばかれます。お兄ちゃんは、定期入れにわたしの写真をいつも入れてくれています。どうして私だけなの?って聞いたら、親なんて飾りなんです若い人にはそれがわからんとです。と言ってました。でも、わたしは知っています。わたしの写真のしたにゲームの女の子のラミカードがあることを。お兄ちゃんが本当に好きなのは、いえ、女という意味で好きなのはわたしではなく、そのゲームの女の子であることをわたしは知っています。お兄ちゃんはとても優しい人です。ええ、本当に。