2011年、われわれは震災に見舞われたのではない。ゴジラに襲われたのだ!——これをコジツケと考えてはいけない。
東日本大震災は、巨大な物理的被害をもたらすだけでなく、戦後日本が抱える虚妄を暴きだす出来事だった。つまりわれわれは、何がリアルで、何がリアルでないのか分からない状況に置かれている。
ならば「映画の中の存在だったゴジラが現実に出現、東北を襲った」という視点こそ、3・11の真実を的確にとらえたものと言えよう。あれを単なる「震災」と見なす方が、じつは間違いなのである!
「われわれは日本滅亡を望んでいる?!
3・11は始まりにすぎない。真の破局、いや敗戦はこれからだ!」