枯れ果てた花も捨てずからっぽの浴槽で眠る
お前は昼間から幽霊みたいな根気強さで雲隠れ
落書きの体引きずり真っ直ぐにレンズを見つめる
お前を照らすマグネシウムの光は 白く虚構を写し出す
きれい事をかき回す 熱りは太陽の熱さ
三面記事に明日のお前は最悪だって書いてるさ
飽くまでも守る気のない約束みたいに重く浮かんでいる
お前は愚にもつかない苦笑いで鏡の中
居留守ばかりの閉じたドアが並ぶ天動説の象の上お前は
押し黙り蜘蛛の巣の張った迷路で案山子みたく立つ
びっくり箱の底で淀んでる希望は一つもなさそうで
晴れ渡る航路は滝になった世界の果てに落ちていく
お前は埒外のハイエンド 灰色のアクシデント
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