小枝のように長い手足とスラリとした体型、そして大きめの頭を持つ小さな原猿類で、尾はほとんどなく、その姿はまるで手のひらサイズの人類。つぶらな瞳の回りにはタヌキ模様が施され、ただでさえ大きな目がいっそう強調される。多くの原猿類と同じく食虫性であるが、どういうわけか悪臭のする昆虫を好むらしい。夜行性で、夜になると一頭づつ昆虫採集に出勤、昼は巣に帰宅して仲間たちと寄り添って眠る。体長25センチ、体重300グラム、スリランカとインド南部の熱帯雨林に生息。ワシントン条約付属書2。危急種。霊長目ロリス科。アカホソロリスとハイイロホソロリスの2種存在する。ロリス四天王の中で最速。