ラヴェル作曲「ボレロ」の歴史的演奏を二つ。最初はラヴェル立ち会いのもとで1930年1月8日録音され同曲世界初録音となった、ピエロ・コッポラ指揮交響楽団(正式名称不詳)によるもの。(フルートは「神様」マルセル・モイーズが担当とのこと。)演奏は終盤収録時間の関係で若干テンポをあげており、ラヴェルは「自分が指揮するものより二分速い」と、録音にはOkしたもののこの部分には不満を表していたようでした。続いて収録されているのが、その後同月にそのラヴェル自身が、コンセール・ラムルー管弦楽団を指揮して録音したもの(#15:40~)。演奏はテンポこそ最後あがらなかったものの、結果は演奏時間はそんなにかわらなかったということがおきてしまいました。。そんな歴史の一コマを垣間見られる「ボレロ」をどうぞ。