金瑞揺(ヨーヨー)、林慧萍(モニク・リン)、楊林(ダイアナ)など、「日本式アイドル」が次々とデビューしてブームを巻き起こした1982~83年頃の台湾。80年に15歳で一足早くデビューしていた蔡幸娟は、声やルックスは可愛いし、デビュー曲は「夏之旅」というアイドルソングだったし、ブームに十分乗れるはずだったのに、なぜか「日本の演歌を、日本語と北京語と台湾語で歌う」という三語一体系列なるシリーズ物に黙々と取り組み、キャッチフレーズは「東方雲雀」って、目標は美空ひばり?でも、そのおかげで蔡幸娟は一時のアイドルにはならず、現在でも活躍中です。