張明敏は1980年代前半に活躍した香港の歌手。香港で「教科書問題」などで反日運動が盛り上がっていた頃、『我是中国人』『我的中国心』などの愛国ソングを次々に歌い、香港人なのに「北京語でしか歌わない」という信念で、人呼んで「愛国歌手」。ところが実は83年に広東語の歌、しかも日本の演歌のカバーを歌っていたのがこの曲。昔の彼女と会ってみたが、今では彼女は名前も苗字も変わってしまい(中国人女性は結婚しても苗字は変わらないはずだが)、昔の恋は二度とは戻らないことを思い知った…という内容。張明敏は現在は香港の中国共産党系政党の党員で、中国政府の香港地区人民代表の1人に選出されてます。