何故、台湾が親日国なのか?台湾には、風土病や原住民の反乱が多く、清は「化外の地」(文化・文明の範囲外)としてまともに統治することをあきらめていた。ヨーロッパから持ち込まれたアヘン吸引の悪臭もはびこり、土地も人心も荒れ果てていたのだ。言葉が統一されていないため、部族間でも意志の統一が図れず、敵対や衝突もしばしば発生していた。そこにやってきた日本は、列強国の優等生として世界にアピールすべく、また持ち前の日本精神を発揮して、台湾の教化改造に乗り出した。列強各国の搾取型植民地支配を目の当たりにしていた日本は、「内地延長主義」として、獲得領土を日本国内と同じように扱うという、欧米列強とは正反対の政策をとった。