知床・世界自然遺産登録10周年、おめでとうございます。人が住むにはあまりに過酷な環境に見える知床に、人が生きた痕跡があるということに衝撃を受け感動して曲のテーマとしました。ピアノを中心にした静かな出だしですが、途中からストリングスの厚みで知床の大自然を表しています。映像としては、家族の絆や、自然の美しさを牧歌的に表現したかったので、手書きで紙芝居風にしてみました。開拓地には畑があり、仕事があり、学校があり、季節の遊びがあり、地域の付き合いもあったでしょう。こんな毎日だったのかも・・?と想像して作りました。昭和の時代、知床開拓地に住んでいた、ある「家族」の普通の日々を、「結月ゆかり」の、きれいでしっとりとした声で、静かに、でも力強く歌ってもらいました。