風澄徹はほんの一瞬だけ、悩んだ。
敵の大型アタッカーが弱っている。いくら相性が悪いとはいえ、駐留するまでに撃ちこめばきっと死滅できるだろう。しかし仕留め損なえば無意味となる。
一歩その近くではマナ吸収を行っている敵の使い魔が居た。吸収中はほぼ一撃で倒せるほど防御力が無い、所謂ノーガード状態といっても良い。
結局、徹は後者を実行した。
―————気が付くと徹は先程の大型アタッカーの一撃で致命傷を負っていた。次の二撃目を受ける寸前、まさに死ぬ直前、仲間の竜殺し、そして敵――服部半蔵と目があった。
「一瞬迷ったな。それがこの結果だ」
意識が遠のく中、正義を貫くあの男の声が聞こえた・・・
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その3⇒≪≫