飛び出した王子が目にしたのは、埋めつくさんばかりのドラゴンゾンビだった
どういうことか分からずに呆然とする王子の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「王子、銀レアDASHだ、早く行くぞ」声の方に振り返った王子は目を疑った
「き…ベルナールさん?」「なんだ王子、かってに下忍を引退させやがって」
「フドウさん…」王子は半分パニックになりながら戦場を見上げた
暫時唖然としていた王子だったが、全てを理解した時もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる…勝てるんだ!」
戦場へ全力疾走する王子、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった…
翌日、ベンチで冷たくなっている王子が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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