デザインを担当したのは、JR九州の人気の豪華寝台列車「ななつ星」を手がけたデザイナーの水戸岡鋭治さん。車両の床や天井には木材をふんだんに用い、梅模様の座席に、車窓は障子をあしらうなど、和風の装いとなっている。 周囲があっと驚く電車を作りたいと考えた小嶋光信社長が「九州が『ななつ星』なら、和歌山は『うめ星』だ!」と発案。予算は「ななつ星」の約100分の1というが、この日の伊太祁曽神社(和歌山市)であった会見では、「和歌山が世界に誇る梅をテーマにいい塩梅(あんばい)にできたので楽しみにしていてください」とアピールしていた。観光で訪れたJR東日本社員中嶋健太さん(31)=埼玉県=は「毎日の通勤・通学も楽しくなりそう。完成したら乗りに来たい」と話した。