シベリウスという作曲家を聞いて思い浮かぶのは「冬」である。これは多くの人が抱いている印象かもしれない。大晦日という2015年最後の日になったが、この年はシベリウスの生誕150周年にあたる年で様々なシベリウスに関するコンサートやイベントが世界中で行われた。私も管弦楽団でフィンランディアを演奏した。とても心を震わせる躍動感のある曲だ。
「樅の木」は樹木組曲と呼ばれる5つのピアノ小品で5曲目にあたる。クリスマスの時期やこの季節になるとよく演奏される曲で、おそらくこの小品の中で最も有名なのかもしれない。