オリジナルは台湾を舞台にした1941年の愛国歌謡『サヨンの鐘』。39年に高砂族(先住民)の村に赴任していた日本人の警官兼教師に召集令状が届き、村の少女・サヨンが荷物運びを手伝ったところ増水した川に転落して行方不明になったという実話を、台湾総督府が「銃後の鏡の蕃人少女」と宣伝。サヨンを讃える歌が作られ、43年には李香蘭主演で映画化。戦後、台湾語でサヨンを讃える歌としてカバー(
sm25259378)されましたが、北京語カバーにあたってはさすがに「日本軍の出征兵士を手伝って犠牲になった少女を讃える歌」じゃマズイと思ったのか、単なるラブソングになりました。北京語版は「月光小夜曲(
sm25259438)」がヒットしましたが、もう1つの「離情」は70年の曲。