東京電力・福島第一原発事故で、核燃料が溶け落ちる炉心溶融、いわゆる「メルトダウン」が起きたと判断できるマニュアルが存在していた問題で、東京電力の幹部の1人が、「マニュアルの存在は知っていた」と明らかにした。 原発事故当時、東京電力には「原子炉内にある核燃料が5%以上損傷すれば、メルトダウンと判定する」と明記したマニュアルが存在していて、それに沿っていれば、事故発生の4日目には「メルトダウン」と判断できたはずだが、東京電力が「メルトダウン」を公表したのは事故の約2か月後だった。 東京電力がマニュアルの存在を明らかにしたのは、事故から5年近くがたった今年2月で、「これまでマニュアルの存在に気づかなかった」などと説明していた。(04/12 01:38)