パニエ~河瀬大介Design用語集
スカートを広げるための、腰枠形式の下スカート。
18世紀に西洋の婦人の間で流行したもので、その形が鳥かごに似ていることから、パニエとよばれた。
木綿、ウール、絹などの布を土台として、これに細いテープを縫いつけ、その中にクジラのひげを通したもので、形は釣鐘状であった。
パニエは年代とともにだんだん大きなものとなり、1740年ごろには周囲が5メートルもあるものとなった。
しかし、18世紀末、フランス革命以後、不自然に体型をゆがめるものとしてすたれた。
最近では、スカートの腰の部分を張らせるため、サランなどで作られたものがある。