前回に引き続き、チプリアーノ・デ・ローレ作曲の5声のマドリガーレ集第三巻より、ペトラルカの詩による連作の2曲目、Vergine saggia 「賢い乙女よ」をお送りします。マタイ福音書25、1~13にある賢い乙女と愚かな乙女のたとえ話を引いて、聖母マリア(つまりラウラ)の賢明さと、頼る者を守る際の堅固さを讃えています。ペトラルカは聖母に寄り頼む事を躊躇していた節がありますが、ラウラのイメージが強かったからでしょう。ラウラの死後、徐々に聖母のイメージが変わっていった様子が伺えます。曲は詩に即した叙情的なもので、デ・ローレの傑作の一つと思います。Vocaloid: MIKU_V3, IA, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V3. Temperadjust を使用し A=440.0Hz、ミーントーン(C)で調律。挿絵im5919665 秋茄子の公開マイリスト:
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