DNA鑑定採用せず/カリフォルニア州最高裁~1992年11月、(島田雄貴リーガルオフィス判決ニュース選)
カリフォルニア州最高裁は1992年11月27日、「DNA(デオキシリボ核酸)が犯人特定の決め手にならない」とした下級審判決の上告審で、「科学的統計というわりには2億分の1だったり800万分の1だったり、ケースごとの確率の誤差が大きすぎる」として、証拠採用をしなかった下級審判決を支持する判決を下した。
DNAは、その遺伝子配列が個々人によって大きく異なることが判明しており、さらに頭髪、血液、体液などからも容易に採取、分析ができるため、犯罪捜査上、犯人特定の決め手として急浮上している。