日蓮が始めた日蓮宗は、法華経の三大思想(一乗真実・久遠実成・菩薩行道)と、法華経の三大秘教(本門本尊・本門題目・本門戒壇)と五綱教判(教・機・時・国・序)から成っています。努力をして悟りを開けば誰でも仏になれる(成仏)というのは大乗仏教各派の共通した考え方ではありましたが、その「努力」の仕方において、日蓮宗は、妙法蓮華経(法華経)というお経のタイトル(題目)を唱えてえお願いする(南無妙法蓮華経)こと以外の努力(密教の荒修行とか浄土教系の念仏<波阿弥陀仏)を唱えるとか、禅宗で座禅を組んだり、禅問答<公案禅>をしたりとか)は一切してはいけない、もししてしまったら天罰が下るとまで言い切って、他宗への宣戦布告をしました。