これは、阿求から聞いた話なんですが…
ある二人の青年が、命蓮寺のお墓に肝試しに行ったそうです。
二人がお墓に向かって歩いていると「えーん、えーん」
奥の方から女の子の泣き声が聞こえてくるのです。
青年たちは気になり、声のする方へ歩いていくと近づくにつれて泣き声がだんだんと大きくなってゆくのです。
しばらく歩くと、うずくまって泣いてる女の子がいました。
青年の一人が声をかけました。
「こんなところでどうしたの?」「えーんえーん」
「お母さんは?」「えーんえーん」
「お父さんは?」と聞くと泣き声がピタッと止んで青年のほうにバッ!と振り向いて…
「わたしだよーぅ!!」
と言ったそうな…
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