解説(反転)
霊となった山岡を助ける依頼をしたのはATSUSHI。山本はこの依頼を受けた際に
貴洋が山岡の霊障をモロに受けているにも関わらず、山岡以上の怨念を持ちながら
貴洋に取り憑くATSUSHIの存在に気付いていないのを不思議に思っていた。
話を聞いていくうちにATSUSHIが貴洋を取り殺さずあえて見守っていたのは
サイコパスである貴洋が同じ過ちを繰り返すと考え、その"業"により受ける
死後の苦しみを復讐の最終目標にしたのでは。そのため実際に凶行を重ねる
貴洋を野放しにするだけではなく、誘導したフシもあるのでは…と。
山本は案件を追うことで知った貴洋の犯罪を公にし、結果的にその復讐の
最終的な〆に利用されたこと、これこそが依頼の本当の目的だと悟るのだった。