アメリカのトランプ次期大統領は21日、新政権が優先的に取り組む政策課題についてビデオ演説を行い、来年1月の就任初日にTPP(=環太平洋経済連携協定)からの脱退を表明すると改めて述べた。
「アメリカに災難をもたらすおそれのあるTPPからの脱退を表明する」-トランプ氏はさらに、「TPPに代わり、アメリカの雇用と産業を取り戻す、平等な2国間貿易協定の交渉を行う」としている。
トランプ氏は選挙戦から一貫してTPPに反対しており、公約を実行する決意。参加12か国中、最大の経済規模をもつアメリカが脱退することで、TPP実現の可能性は極めて難しくなった。