取り扱い注意とされた文書には、1983年1月に訪米した当時の中曽根首相が、アメリカの新聞社「ワシントン・ポスト」との朝食会で、「日本列島を不沈空母のように強力に防衛する」と発言したと記録されていた。この発言を、当時ポスト紙が報道したところ、日本国内で批判が巻き起こり、中曽根氏は、通訳による誤訳として発言を否定するなど、説明が二転三転した。今回の公開により、実際に「不沈空母」発言があったことが明らかになった形。また、1983年のソ連による大韓航空機撃墜事件に関する資料も公開され、自衛隊が傍受したソ連軍の交信記録を、日本とアメリカが、即座に共有していた状況が明らかになった。