小学校のころ、ファミコンのカセット型消しゴムで消しゴム落としの申し子と言われていた、ミノダ君。彼の栄光も、ある日突然やってきた「根性」「合格」と書かれた巨大消しゴム勢になすすべもなく敗れたのであった。だが、ミノダ君の凄いところはハタからみたら絶対ずるいこのマッチングであっても不服も言わず、限りなく敵の消しゴムに密着させ己ごと吹き飛ばす、旅は道ずれ世は情けアタック(本人名付け親)を完成させ勝てはしないものの完璧な負けはしなくなったことであった。私はそのとき、片方が消しゴム、片方が砂消しの細長い消しゴムを使い、端っこを弾くことにより風車回転させ相手を弾き飛ばす砂消しの竜と言われていたがミノダ君のファミ消しには勝てなかった。もう一度彼とあの日に戻って戦ってみたい。