PART8概要観鈴は不思議な夢を見るという。自分が空にいる夢。自分がなぜそこにいるのか。観鈴は空に思いをはせているのだった。往人にとって観鈴の夢はとても現実味を帯びていた。幼き日よりイメージしていた情景と全く同じだったのだ。往人はその光景 その少女を思うといつも胸が痛んだ。彼女の悲しみを 幼心にも理解していた。神尾観鈴。往人はいまや、彼女の声・たたずまいに対して懐かしさすらも感じていた。往人は遂に家を出て駅で暮らすことにした。あまり贅沢を言わなければ駅は往人が住むのにあたっていろいろとかってがよかったのだ。
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