春は島村。やうやう大きくなりゆく尻山、少し明かりて、絹の如き桃の太くもちもちたる。
夏は五十嵐。月の前はさらなり、闇もなほ、種の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち射て行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は小日向。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、公園へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど服を脱ぐさへあはれなり。まいて顔などの隠したがるが、いと朱く見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
sing/and企画概要(
ar1277700) ツアーまとめマイリスト(
mylist/59122625)
『Believe』(
sm32214755)→ here →『徒花』(
sm32172309)