原題『The Thing』。1951年『遊星よりの物体X』のリメイク作品。ジョン・カーペンター監督と、SFXマンであるロブ・ボッティンが組んだ二作目。アメリカ南極観測隊第4基地にもぐりこんだ『The Thing(なにか)』は取り込んだ生物と同化し増殖し擬態することができた。南極越冬隊員たちは誰がその謎の生命体に同化されているか判断できず、お互いに疑心暗鬼で相手を疑い合い、知らぬ間に取り憑かれてゆく・・・。隔離状態での心理描写と奇抜なクリーチャーデザインが作り出す硬派なSFホラー映画。登場人物はすべて男という、おっさん無双映画でもある。